• 2015/05/01
  • 考え方

まちの保育園が生まれるときの想い

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Satoshi shigetaⓒNacasa&Partners Inc.

0歳から6歳のこどもたち。

人格形成期と呼ばれるこのこども時代の出会い・経験は、その後の人生において大切な意味を持つとされていますが、いわゆる地域交流の希薄化や核家族化が進んでいることで、こどもたちが接する人のタイプが限定的になっている傾向があるようです。

ふと見渡すと、地域は多様な価値観・アイデア・考え方・パーソナリティーであふれています。様々な想いで生活している人、働いている人がいますが、希薄化と言われている中でも、みんなが地域での交流を求めていないわけではありません。むしろ、おもしろい出会いは多くの人が歓迎することでしょう。

人格形成期のこどもにとっては、モデルとなるような憧れの存在や、信頼できる人との出会いは、まさに「一生もの」としていかされて行きます。こどもは、そういった人との出会いから、その人が持つ価値観・思考フレーム・アイデア・スキル・身体性・好みなどを自分のものとして行きます。
これから、いっそう多様化する社会を経験するこどももたちに、安心できる雰囲気の中で、信頼関係を育みながら、多様性に富む有意義な出会いを持ってほしい。そういった想いから、まちの保育園の考えははじまりました。

また、地域での関わりを、こどものみならず、子育て家庭の安心や日々の充実にもつなげて行けないかとも考えました。共感しあえる他の家庭や、子育てを支えてくれる頼もしい存在との出会い。時には息抜きもして、自分の時間も大切にできるような環境。こどもの育ちをよろこびあったり、自分たちの日々を語りあったり、ちょっとした分担があって、それがこころの余裕を生み、こどもにも還って行く。地域コミュニティの中で、子育て家庭のためにもできることはないか工夫して行きたいと思っています。

さらには、地域コミュニティにとっても、こどもとの時間は「自分ごと」ともなる、よい時間につながるのではないかとも考えています。こどもはその純粋さでおとなに元気を与えてくれたりします。また、こどもは驚くべき創造性、おとなを魅了するような美しさやはげしさの中にあり、時として、おとなはその有能性や個性に、はっとさせられます。こどもとの時間は、おとなにとってユニークで、ひらめきに満ちた時間ともなるはずです。また、もしかすると、こどもは人をつなぐ社会的役割を担っているのかもしれません。こどもを介することで、世代や価値観の垣根を越えて、おとなはつながり合うことができます。

私たちは、地域のみんなが暮らしていたり、働いている中で、この場があることによって、少しでも自分が好きな時間ができたり、会いたい人が増える、そんな場でありたいと思っています。

私たちは保育園として、こどもの育ち・学び、そして子育て家庭のために学び続け、対話を通して、この場を充実・発展させて行きたいと思います。そのためにも、「地域と共にあること」「地域が共にあること」は重要な意味を持つと信じているのです。

保育園は地域の資源です。少し大げさかもしれませんが、保育園は、こども・家庭の場であると共に、まちづくりの拠点ともなって行くことができる、そのように思っています。

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